逃亡の果て

ドラマを感じさせる絵を描きたいと思い、大昔描いた漫画の一場面をエアブラシで表現してみました。腕を破壊されたサイボーグの少女が追手を逃れて迷い込んだ雨の路地裏。濡れた子犬が同情するような瞳で歩み寄ります。
本当は青を基調としたカラー作品なのですが、慣れない「フォトデラックス」（フォトショじゃないところがミソ）でイジってたら知らない間にセピアになってしまいました。実際は地面に滴って滲んでいるのは赤い血であり、そしてこれこそ彼女がかつて人間であった事の唯一の証しであると言うのに、しっかりオイルにしか見えませんね、コレじゃ。
ちょっと暗過ぎますよね。「悲壮感の中にも希望を見出せる絵でないと、人に見せる作品としてはツライものがある」・・・と、プロの方から御指摘がありました。深い言葉です。