やあ、良い子のみんな元気かな?
ボクは病気だよ。歳はとりたくないね!
今日はボクが絵を描く時に使ってる
エアブラシってのがどんなものなのか
こっそりたっぷり教えちゃうゾ☆
裏のスジまで見せちゃうゾ☆

ちなみにタイトルに「Dr.」なんてエラそーなもんついてるけど
ちゃんと
無免許だから安心してね!

では、さっそく逝ってみよう!


エアブラシってなぁに?

 

もう皆は気付いてると思うけど、エアブラシってのは絵を描く技法の一つ。
漢字では絵油師って書くんだ。

古くはルネッサンスの時代から、スーパーリアリズムの画法と言えば油絵が主流だった。近代になって登場したこの新しい技術は、今までの油絵師達の常識を根底から覆すものだった。
ゆえに「油絵」を引っくり返して「絵油」師・・・と、呼ぶようになったわけ。良い子は信じちゃダメだよ。

簡単に原理を説明すると、圧縮空気の力で希釈した塗料を噴射し、線を引いたり色を塗ったり味噌汁を温めたりしてるんだ。でもどうやっ たらそんな事ができるのかな?
じゃあ次は、エアブラシに使われる道具を見てみよう。

 

どんな道具を使うの?

 

エアブラシはハンドピースっていう小さなスプレーガンを使う。「幸せの手」っていうくらいだから結構高い。
基が塗装技術の進化したものだから、家の外壁や自動車など大きな物を塗装するのに使うスプレーガンを、更に精密に小型化したものだと思えばいい。思わなくてもいい。
つまり、こんな形。(↓)

ハンドピース様

各部の名称と役割は以下のとおり。

【A】セクシー・ダイナマイツ・塗料タンク
この中に塗料を入れる。ラッカー塗料・カラーインキ・水性アクリル・墨汁・お酢・天然ミネラルを豊富に含んだ海洋深層水など。中は涼しくて割と保存がきく。
あまり濃度・粘度の高いものは詰まるのでよくない。ポタージュよりはコンソメ派ってわけ。
用途に応じて様々な容量のものがあり、5mlくらいから3LDK(駐車場付き・3500円/月)までと幅広い。

【B】哀愁のニードル・ノズル
いわゆる銃口。先端のノズルには直径1mmにも満たない極小のエア吐出孔が開いていて、その中心部に来るようにニードルの先端がヒョコッと顔を覗かせている。化粧はしてない。
トリガーを引いてこのニードルが引っ込むと、吐出孔からのエアと混ざり合った霧状の塗料が噴出されるんだ。
パターン(噴射される塗料の幅)は狭いから、近づければ細い線も引けるし、遠ざければやがて愛も冷める。男女の関係って難しいね。何の話だっけ?

【C】荷電粒子加速装置「はるさめ」
内部にはタンクからの塗料が通る細い通路と、その中を突っ切るように一本のニードルが走っていて、リターンスプリングで前方向にテンションがかかっている。先端のノズルを通り抜けたらそこは雪国だった。
後端のダイヤルはニードルの可動範囲を決めるもので、細い線を引く時などは絞る事によってトリガーの最大引きしろを制限できる…ということについ先日気付いた。説明書はちゃんと読もうネ。

【D】バイオレンス・トリガー
いわゆる引き金。一段階引くとエアのみが噴出し、更に引くとニードルが摺動して塗料が出る。
コレの微妙な引き具合で「ひょ〜〜〜」から「ぶわああぁっ」まで塗料の吐出量をコントロールする。要熟練。
ちなみにこのタイプのハンドピースはトリガー式シングルアクションといい、エア圧はコンプレッサ側で調節されたもので固定。
この他にも、エア圧も手元で調節できるプッシュボタン式ダブルアクション、仲間内で恋人がやたら入れ替わるビバリーヒルズ青春ハクションなどがある。ねーよ。

【E】ゴッド・ハンド・グリップ
手に持って握るトコ。いつもアナタの体温を感じている。
内部にエアバルブがあって、コンプレッサからホースで送られてきた圧縮空気の入り口となっている。受付は右手奥。ウィルスチェックもしてくれる。でも最近冷たいの。

【F】ハイパー・エアホース・ソケット
エアホースはココに繋ぐ。
このエアホースってのがけっこうクセモノで、使っているうちにどんどん絡まってワケわかんなくなる。ボクもよく足を引っ掛けてファンキーに転んだよ。これでケガした場合、労災っておりるのかな?
ハンドピースを持つ時はエアホースを腕に一周巻きつけて構えるのが通。素人か玄人かを見極めるポイントだよ。ちなみにボクは首に巻きつけてるよ。素人玄人以前の問題だね。
 

ちなみにコンプレッサーがこれ。(→)
フィルターを通して吸気したエアをモーターの力で圧縮し、加熱し、軽く塩コショウをふった後よくかき混ぜ、冷蔵庫で(中略)したものにウランを投入し核融合(更に中略)で、淡い初恋に生きた高校生活を終え(いいかげんにしなさい)はいすびばせん。

エア圧を調節できるレギュレターと、水分を除去するドライヤさえ付いていれば、およそどんなタイプのコンプレッサでもOK。でもブラシで使用するエア圧はせいぜい0.5〜3.0くらいのものなので 、コンパクトな専用のものを買ったほうが音も静かだし、持ち運びも簡単でクールだよね。多い日も安心だよね。
あと、小型でもいいからタンクが付いてるタイプの方が安定したエア圧を保ててイイよ。


 

どんなふうに使うの?

 

ハンドピースの持ち方は上の写真にあったように普段使い慣れてる拳銃とかを構える感じで大丈夫。人差し指をノズルに沿って伸ばすか、中指とともにトリガーに添えるかは個人の好みの問題だよ。
エアブラシが他の絵を描く方法と違って難しい点は、ペン先が宙に浮いているということ。エンピツや筆のように紙面に直接触れてないからとても不安定なんだ。
つまり手ブレがまんま描く線に影響してしまうから、極限にまで研ぎ澄まされた集中力が問われる。前日は酒や覚醒剤も程々にしておこう。もし手に入れられるなら、狙撃手が愛飲しているジアゼパム(ベンゾジアゼピン系抗不安薬)を投与してみるのもイイ手かもしれない。でもドーピングは反則だぞ☆

姿勢・構えは、大きく分けて・・・人体を内側から破壊する事を旨とした一子相伝の「北派」と、中世に東インドで派生し小笠原流の流れを汲んだ「南派」に分かれる。
 

ちなみにボクは生まれも育ちも初キッスもコッテコテの岐阜県だから、どちらの派にも属さずに普通に構えてるよ。
たぶん他の皆もそうなんじゃないかな?

 

じゃあ次のページからは、実際にエアブラシを使って作品を描きながら完成までの作業の流れを追っていってみよう!

 

 

 

くだらん!俺は蛙!ゲコッ!

死ぬまで付き合ってやるぜ。