そろそろ終盤?

 

この段階までくると、もうアタマの中では勝手に「終わっちゃったモード」に入ってる事が多い。特にボクの場合は。
でも、ここで描き忘れが無いかよく原画を見直してみよう。

鏡の脇にいくつかの雪の結晶が見えるね。ちっ、メンドくせぇ。
これも鏡の破片と同様、マスキングで描こう。

ここでは、そこらへんにあったコピー紙を使ってみるね。もうやる気ナシだね。幸せならそれでいい。
鉛筆でテキトーにパターンを描き、デザインナイフでカッティング。

 

 

 

 

 

放射状に並ぶように、位置を変えながら白で軽くブラッシング。

 

ここでは「浮かしマスク」によるボカシのテクを覚えよう。テクと言えるほど大層なもんでもないが。

よーするに、当てがっているマスキングペーパーを少し手で浮かした状態でブラッシングするんだ。
浮いた隙間から色が若干漏れる。つまりエッジがクッキリとした線ではなく、すこし霞んだ状態になる。

遠景の山々や亡霊など、「ボヤケた」な雰囲気を出したい時に使うと効果的よ。

 

 

 

あとは黄色などを使って周囲に馴染ませる。

 

 

さあ、いよいよ大詰めだ!
細かいトコの修正を加えて一気に仕上げるよ!

 

 

下描きの時と同様、仕上げは十分に時間をかけて慎重に進めていこう。
影の入れ忘れ箇所は無いか、やたらハイライトが浮いてる箇所は無いか、隅々までチェックして必要最小限の手を加えていこう。
この段階で使う色はほとんど黒と白だけになるが、時にはベース色に戻って大胆に(しかしあくまで疎らに)色をかけることもあるよ。

またこのテの大きな絵は、一歩下がって何度も全体のバランスを確認する事も忘れてはいけない。鏡に映してみたり、デジカメで撮影して左右反転させてみるのもイイ手だよ。
不自然な場所を見つけたら、早めの修正を心がけよう。
 

 

 

こうして細かな修正を繰り返し、
ついに絵が
完成〜〜!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こーゆー絵をスラスラ描けてしまう自分がとても嫌だ。

 

よく見ると違いが判るよね?
真ん中の女の子にちょっとセクシーさが足りないような気がしたので、中世ヨーロッパの貴婦人みたいな雰囲気を狙ってエキゾチックに仕上げてみたよ。

お疲れ様でした〜〜〜〜♪

 

 

 

☆ワンポイント・アド ぶゎイス☆

まさかとは思うけど、エアブラシについてマジで何かを得ようとココに来てる人なんていないよね?
このどーしょーもなくくだらない
オチのために、今までやってきたと言っても過言ではないんだよ。悪ふざけはボクのライフワークだからね。ああ、ディスプレイ越しに沸々と感じる全国からの毒電波が心地良いなぁ。根はイイ奴なんだけどね。
でもクリエイターたるもの、常に
ユーモアのセンスは大切だと思うんだ。オトナになればきっと判るよ!

それからこれが一番大切な事なんだけど、今まで紹介してきた手順はあくまでTACのやり方であって一般的なものかどうかは保障しかねる。ごめん、詳しくないんだ。独学だからね。

おっと。石はやめてね。

あと、どーしても絵の完成図を大きいサイズで見たいって人は、バラの花のへんをクリックしてみればいいんじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあクリアーだ!

 

ここからの作業はエアブラシとは関係なく、ただの塗装と同じだからサッサといくよ!

最後はクリアーを塗装する。絵の保護の意味は勿論、表面に艶が出来て見栄えも良くなる。一度に厚塗りするのではなく、何回にも分けて根気よく吹き付けていこう。

クリアーを薄く(希釈度を高く)、エアー圧を高めに、スプレーガンの運びを遅くするほど肌の滑らかな美しい塗装面になるが、垂れる危険と隣り合わせだ。
逆に濃いクリアーを、エアー圧抑えて、早いガン運びで塗れば垂れる心配は無いが、塗装面がユズ肌になる。
このへんのバランスが難しい。熟練の塗装屋さんってスゴイね!(えらい他人事)

 

 

クリアーを吹いたらもう絵に手を加える事は出来なくなる。(まあ、やろーと思えば出来ん事もないんだけど)

 

塗装が終わったら、マスキングに使っていた周りの新聞紙を撤去して、十分に乾燥させよう。

 

 

 

クリアーが乾いたら最後の作業、ポリッシングだ。

ポリッシングとは、コンパウンド(磨き砂)で表面を磨く事。
右の写真のようなバフ・ポリッシャーという機械を使うんだ。えらい勢いで回転するから慣れるまでは大変だよ。
コンパウンドは切削性の高い「荒目」〜「極細目」などで付着したホコリなどを除去したり、肌を整える。最後は「超微粒子」で、仕上げよう。

 

こうして、晴れて全作業が完了。
無事、お客様の下へ納車となるわけだね。

 

ああ、ホントに嫌だ。

 

うふふ。

 

さあ、これで「Dr.たっくのエアブラシ狂室・・・雨上がりの情事、県庁前でゆきずりのホエ〜ッは終わりだよ。
 

最後までマジメについてきちゃった人、検索でたまたま引っ掛かっちゃった人、本当にゴメンね!
良い子の皆が、これからも快適で
官能的なエアブラシ・ライフをエンジョイできるよう祈ってるよ!またいつか・・・どこかで会おう!
では、ばいび〜〜〜☆
(Dr.たっく)

 

 

今度こそ実家に帰らせて頂きます。

感動しました。他の作品も観たいわ。

 

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(準備中)