第十七章 「我が家のベビーバスは衣裳ケース」
ま〜たツナギの下にパジャマ着たまま出勤しちゃいました☆
今年で6度目くらい。
いや、確かに朝寝ボケてるTACも悪いんですけどね。
起きてくんないヨメも問題だと思うの。
・・・あ、生理でしたか。生理ですよね。
キサマ年中生理か。
TACです。
↑浴槽の底でナナに金玉踏まれている
ナナを風呂に入れるのは専らTACの役割である。
一緒に風呂に入ってナナを洗うか、風呂から出たナナをバスタオルで受け取って体を拭いた後オムツと服を着付けるか――このどちらかを夫婦でそれぞれ受け持たねばならないのなら、TACは迷わず前者を選ぶ。(着付け苦手)
いつも先にTACが入り、準備をしてから声をかけると、ヨメが服を脱がせたナナを連れてくるというパターン。我が家のバスタイムは、父と娘の大切なスキンシップの時間となった。
ナナは大のお風呂好きである。
まだ首の据わってない頃から、風呂に入れるといつも気持ち良さそうにニコニコしていた。最近じゃやたらテンション上がって大騒ぎである。湯船の中で暴れンな。キンタマ踏むな。
アタマから洗面器で湯ぶっかけても泣かないし(迷惑そうな顔はするが)、TACに抱かれたまま湯船の中で寝てしまうこともしばしば。ホントお気に入りの空間であるようだ。
湯船の中で温まっている時にTACが蛇口からチョロチョロと水を出すと、喜んで遊ぶ。冷たいのを触るのが好きらしい。
普段から母乳や人肌に冷ましたお茶ばかり飲んでいるので、冷たいものに興味があるようだ。そういえばTACが飲む缶ビールの表面に付着する水滴とか大好物だ。
それは俺のだ。返せコラ→
そして最近ではついに、蛇口から水を直飲みする事を覚えた。
滴る蛇口の水をホッペで一旦受け、口まで伝い落ちてくるのを飲むという独自の技を開発。
そりゃ熱い湯に浸かりながら飲む水は冷たくて美味かろう。
しかしその姿は一歳児として可愛いんだけどなんか可愛くない。
【素質あり】
先日、親子で散歩がてら市営図書館に行ったときのこと。
その日ナナはおでかけ服と帽子でちょっとオメカシ。また、勝手にどっか行ってしまわないよう背中に繋ぐタイプのリードを付けていた。
←こんなん
市営図書館は美濃の町を見下ろす小倉山公園の中にある。
周囲を木々に囲まれ、小規模ながら手入れの行き届いた、落ち着いた良い雰囲気の施設である。
読書好きのヨメはココに来るとしばらくは引き篭もりモードに入る。
仕方なく子守役となったTACはナナを連れて外のバルコニーに出た。
降り注ぐ柔らかな木漏れ日と、爽やかに吹き抜ける風。
木製の手すりに囲まれたバルコニーは貸しきり状態。ベンチに腰かけ、放し飼いにしたナナをのんびりと見守る。
しゃがみこみ、床を這う蟻んコを楽しそうに追っていたナナ。
いつの間にか背中から垂れ下がった赤いリードを自分で踏んでいることに気付いてない。
ナナはそのまま・・・
立ち上がろうとした。
あの瞬間、ナナは確かに荒川静香を超えた。
それでも懲りず、再び蟻んコに夢中なナナ。
股の下をくぐって行った蟻をそのまま深追いをし、
お約束の自爆。
ホントに見てて飽きんわコイツ。
やがて、アゴ紐の存在に気付いてしまったナナ。
よせばいいのに――あ、もうわかるよね?
まあ、必ず一回はやるわな。
笑ってる場合ぢゃない>俺
いいぞ、ナナ。
笑いの基本はドタバタだ。おまえ、素質あるよ。(あってどーする)
いつもはTACと2人で普通に入浴しているナナだが、真夏の暑い日などは軽くシャワーで済ませたいもの。
そんな日はベビーバスにぬるま湯を張って、ナナを行水させている。
ま、ビンボーな我が家のベビーバスは衣裳ケースなのだが。
ナナが上がってから改めてTACは自分の体を洗ったりするわけだが、衣裳ケースにナミナミと残っている残り湯がなんかもったいない。
で、自分が使う。
しかしそれでもまだ残ってる場合もある。
そんな時はもちろん、
浸かってみる。
これがまた意外とイイ塩梅。
すっかりぬるくなったナナのダシ汁に浸かり、「多重人格探偵サイコ」の箱入り千鶴子な気分を満喫。
そしてふと冷静になり、
今この瞬間、衣裳ケースのぬるま湯にスッポリはまってる40近くのオトコって多分全宇宙で俺一人だけなんだろーなとか考えると死にたくなる。
【お人形遊びしようよ】
ナナは女の子ですから、お人形とかぬいぐるみとか大好き!
ヨダレでねろねろ
今日もよく噛んで食べてます。
・・・・・いやーホント言うとね、お祝いでいくつかカワイイの貰ってるんですけど清々しいほどの放置っぷりで。
何か全然キョーミ無さげです。まだ早いのかなぁ。
お父ちゃん、ちゃんとナナが遊べるようにいっぱいお人形持ってるんだけどなぁ〜。
姪のミキが幼い頃、よく一緒に人形遊びしましたよ。TACの部屋で。
妹家族が実家に遊びに来ると、決まってミキはTACの部屋に飛んで来ます。妹にも「キッズルーム」と呼ばれてましたから。何か今思い出すとハラ立つなオイ。
TACは子供と遊ぶ時はいつも全力で真剣に遊びます。だからミキが「お人形遊びしたい」と言えば、棚に飾ってあるお気に入りのフィギュアを貸してあげたりするわけですよ。TACの部屋にある人形ってそれらのシリーズしか無いわけですし。
ミキも特に違和感を覚えることなくそれらで遊び、すっかり御用達の人形になったわけですよ。
せっかくだから紹介しちゃおうっかな?
我が家の死ルバニアファミリー集まれ〜〜〜〜〜☆
「はーーーーーーーい♪」
将来のナナのお人形さんたち
「ただいまー。今帰ったぞー」
お父さん(グレイブディガー)
毎日墓石を背負って山に芝刈りに行くのが仕事。ご飯も手にしたショベルで食うぞ。
「おかえりなさーい。夕食もうすぐだからね〜」
お母さん(スポーン・ブラックハート)
血塗られた斧で今日も家族のために料理に励む優しい母さん。
「ママー、ぼくオムライスがいいな」
太郎くん(マンダリンスポーン)
家族で一番背が高い小学3年生。ポチを散歩に連れて行ったり剣で刺したりするのが趣味。
「クーン・・・」
ポチ(クイーンエイリアン)
家族の誰よりもでかい犬。ポメラニアン(という設定)。いつもウンコの上にお座りしている(という設定)。
「ちわー。三河屋でーす」
サブちゃん(リネゲイド)
いつも新鮮な鷹とか盾とか弓矢を配達してくれる三河屋の人。チャームポイントは髑髏のヘルメットだ。
「そーいえば聞いた?田中さんちの奥さんが」
一之瀬さん(クラウン)
誰よりも町内事情に詳しい隣のオバサン。腹部から生えてる2本の触手でいくらでも買い物袋を下げられるぞ。
ナナがどんな女の子に育つかいろんな意味で楽しみです。
「あたちはふあんです」
【固めの杯】