21日(木)  猛獣襲来

 

出張四日目。
あいもかわらず暑い。

今日は福山妖怪軍団のDACK2姐さんはっちーが来てくれた。
この二人と会う場合、はじまりはいつも血の雨がDefaultの設定である。接触したその瞬間からTACが弄り倒されるのは必至。
その事をよく承知しているマスターが「今回は仕事なので、くれぐれも邪魔しないように」と一応釘を刺しておいてくれたらしいが、それに対してはっちー曰く、
「とりあえず右手だけ無事ならイイんだよネ?」(笑顔)

・・・キサマ、漫画家の担当編集か。

 

今回も誕生日プレゼントをたんと貰った。
mayちゃんから預かってきたというその包みには、カエルグッズがいっぱい入っていた。ありがとう。とても嬉しいんだけど35歳になってなおカエルのオモチャ貰ってる俺って一体・・・。

はっちーのプレゼントも、バラエティー豊かだ。
広島御当地ラーメン各種、非常食Z、クマゴロー付きの財布・・・

 

・・・そして、おおかたの予想通り・・・

 

 

 

 

燃える赤パンツ

またコレかーーーーーーーい!!

 

しかも今回はサルの刺繍入り

申年はもう終わっとるっちゅーねーーーーーーーーーーんっっっ!!!

 

 

 

・・・オフクロに「アンタ、またパンツ貰ったの?!」と言われそう・・・。(実は通算枚目)


二人は千年王国事務所へ浴衣に着替えに行った。
昼飯を皆で一緒に食うことにし、とりあえず今日の仕事を開始する。

 

大きいガンを使って、一番手前の木に色を入れる。奥の木との差別化を図るために明るめの色を使う。

始めはベース色の黄緑色から、徐々に濃い色でディテールを加えていく。
ただ、あまり描き込み過ぎると暗くなって奥の木との位置関係が区別つかなくなるので適当なところで止める必要がある。
その場合は、奥の木の陰影をさらに濃くしていく事でバランスをとることにした。

木の幹筋を描くのは、簡単なようで意外と難しい。

その流れは完全にランダムであるがゆえに殆ど下描き無し己のセンスのみに頼って線を走らせるのだ。

唯一留意すべき点は「組織的・構造的に無理のない流れ」にすること。
生物の体の皺が筋肉組織の流れに沿っているように、木の筋もまた線同士が直角にぶつかったりなどの不自然な流れがあってはならない。

その法則を踏まえつつ、時折瘤や窪み・ひび割れなどのアドリブも加えていくのだ。

 


昼食はブッキィも交えての総勢6名で中華を喰らう。

二人の浴衣姿も眼福だった。やっぱ女の子は浴衣に限るネ。
女性はその体の構造上、首はどうしても鍛えられないらしい。つまりどんな逞しい体躯の女性でも首は細いのだ。
浴衣姿の女性は髪をアップにすることが多いので、そのか細いウナジが強調される。それが男の「守ってあげたい」本能を刺激し、いつもより消費税分上乗せでキレイに見えてしまうのだ。(勝手な自論)

・・・ん?
浴衣フェチというより、俺ただのウナジフェチか?
いや、髪を下ろしてる浴衣娘も好きだ、うん。

TACは「郵政民営化よりも女性米英化を断固阻止する会」の初代会長です。(先ほど解散しました)

恥ずかしがり屋な姐さんはっちーと2ショット「狩る者と狩られる者」

 

はっちーはこの後LUNAちゃんの職場に強襲かけて仕事の邪魔をしたり、「ゲゲゲ」に強襲かけてノノさんから口説かれたり(人生最多の「愛してるコール」を喰らって返り討ち)したそうな。
アンタほんとに何しに来たんだ。
つか、ノノさん・・・アンタもイイ歳こいて何してんだ。

下塗り完了。

 

今日は(今日?)さっさと仕事切り上げて、皆で飲みに行こう。


今宵の酒宴は昨日行った「安喜吉」の別支店。
メンツはTAC、マスター、入道さん、姐さん、はっちー、ブッキィ、LUNAちゃんの7名。
・・・なんか毎晩飲んでるな、俺。
またそれに律儀にも毎晩付き合ってくれてるブッキィとLUNAちゃん。スマンのぅ。

 

ヒロスマ組は今回日帰りである。姐さんは帰りの運転があるので酒はNG。
残念だ。姐さんは飲んだ時に稀に発動する別人格が推定23人ほどいるので(通称「ビリー・ダクガンと23の羊」ぜひとも彼らにお会いしたかったのに。
はっちーは今回もTACを弄る気マンマンで来たようだったが、あいにくはっちーを弄る気マンマンだったマスターとその他数名によって逆に弄り倒され、TACの良い酒の肴となった。
実に楽しい夜だった。
今宵もLUNAちゃんはよく飲んだ。でも壊れなかった。

 

ヒロスマ〜鳥取間は平均で3時間くらいかかるらしいので、最低でも21時頃には帰った方がいいだろうと考えていた彼女らが結局帰ったのは22時をまわった頃だった。
それなのになぜか日が変わる前に「帰宅しました」メールが両者から届いたのがとても不思議でならない。
飛ばし過ぎです姐さん)

 

 

 



22日(金)  Only youは永遠に

 

出張五日目。
仕事もそろそろ仕上げモードである。

今回の出張で何が一番心配だったかといえば天気
前回、前々回と境港に来た時はまず殆ど天気に恵まれなかった。ココの天候とは相性が悪かったのだ。
ブラシを含む塗装作業は基本的に湿気厳禁である。特に今回のようなラッカー系の塗料は噴霧の際に空気中の水分を多く取り込んで塗膜層内に閉じ込めてしまう。これは「かぶり」と呼ばれる現象で、塗色表面に白っぽい曇りを生じさせる厄介なトラブルだ。
こちらの滞在期間は限られている。もし一週間中半分でも雨に降られたりしたら一大事だった。
相手が自然だけに、こればっかりは読めない。今だからこそ言うが、期間内に完成するかどうかは一か八かの賭けだったのだ。

そういう意味では今回は助かったという他ない。
殺す気かと思うほどカンペキなる晴天続きだったから。

細かい部分の描き込み
描き込み過ぎ。自分でもコワイ。


こちらの作業はだいぶ余裕が出てきたので、時々マスターらの仕事を手伝ったりもした。

巨木はやっとこ漆喰を塗る段階に入りつつある。文字通りワイヤーフレームの上にテクスチャを貼り付けていく最初の作業だ。
漆喰は白い粉末状のものを水で溶いて練り、左官屋のようにヘラでねとねと塗っていく。手早く作業しないとすぐ水が蒸発して固くなってしまうが、逆に水を多くすると柔らかすぎて作業性が悪い。
結局、マスターがベストの混合比を身につけたのは、ほとんど作業が終わる頃だった。

木の表面だから、滑らかでキレイな肌を作る必要は無くむしろ雑にササクレ立ってた方が都合がいいので、作業としては気楽だった。
初めての経験なので新鮮で楽しい。ブッキィも手伝ってくれた。当然タダ働きだ。

ときどき思い出したよーに自分の仕事に戻る

 

 

鬼太郎茶屋へ休憩に行くと、今日は荒木のおばあちゃんが相手してくれた。
冷たい抹茶を頂きながら、ここでもいろんな話をした。おばあちゃんって水木先生と同い年だったんだねぇ。
またおばあちゃんは鬼太郎音頭の作詞者であり、鬼太郎音頭保存会の会長様でもあるのだ。なるほど、町の皆がおばあちゃんにだけは一目置いてる理由がよく判る。きっと影の支配者なんだな。(人聞き悪いです)

・・・その証拠に、一足違いで茶屋に訪れていたという神木少年高橋真唯ちゃん(「妖怪大戦争」の川姫役)の二人が残していった、レアなサイン色紙を見せてくれた。彼らとはすっかり顔馴染みなのだ。
・・・やっぱタダモンじゃねえな・・・このおばあちゃん。

 

 

岐阜に帰るのは日曜の昼だから、実質作業できるのは明日が最後だろう。

 


今夜の酒宴は居酒屋「もなあく」
メンツはいつもの5名である。

マスターと入道さんはさすが人生経験豊富というか本当に面白い話を今までにもいっぱい聞かせてくれたんだが、この日は特にオイシかった。酒でついつい口が滑ったマスターの、若き日の甘酸っぱい思い出話。
コレだけでも境港に来た価値はあった。


今ここに晒し語ろう。題して「”Only you”伝説」・・・

 

 

 

 

 

 

☆しばらくお待ちください☆

 

・・・(プルルルプルルル・・・ガチャ)・・・ はいゴシゴシ、TACです。あ、マスター?毎度お世話・・・・・・え?ダメ?書いちゃダメ?!うっそぉ!いやだってホラ、いいって言ったじゃん。あん時「ネタにしてもいい?」って聞いたらイイって言ったじゃん。え?酔ってた?そんなこと判ってますよ・・・ほんとにダメ?でもさー、みんな結構期待してるみたいよ?なんだかんだいってマスターのファンって多いからさ・・・いや違うって。そんなんぢゃないって。ちゃんと感謝してますって。・・・あ、・・・うん・・・え?入道さんのコト書け?いや、それ無理っすよ。だって思いっきり釘刺されてるもん。「うちのカミさんと息子、このページいつも見てんだから余計なこと書くんじゃないぞって。あ、これも言っちゃマズかったのかな・・・・・・まあ、大丈夫だよね・・・あ、ゴメンこっちの話。・・・・・あ、じゃあさ、ちょっとだけならイイ?簡単なイラストだけ付け・・・いや大丈夫だって。だって俺も酒入ってたし、ほとんど覚えてないの。だからテキトーに脚色しとくからさ。え?その脚色が一番危ない?やだなー、考え過ぎだってば。・・・・・・・・・ダメなの?本当に?シゲ子おばちゃんも怒ってる?コーヒー500円にするぞって?・・・・・・・・そ れは高い・・・・・・。
・・・・・はい・・・・・・はい・・・・・・わかりました・・・・・・ええ。・・・じゃ。(ガチャコ)

 

 

皆様、大変申し上げにくいのですが。

マスターからどうしても許可が下りず、書くことが出来なくなりました。
仕方がないので・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無許可で「描く」ことにします★(外道)

せめてもの気遣いとして、簡単なイメージ画のみ。詳しい事はあえて記述しないのであとは勝手に想像してくださいネ。
ちなみに本気で記憶が曖昧なので、情報の欠損部分(約七割)はTACの妄想で補っておきました。

 

 


(ロケ地:伝説の木の下)

 

(画像はイメージです)

(画像はイメージです)

 

 

 

 

 

 

 

 

(ちょっと脚色してます)

(画像はイメージです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(すみません。調子こいてます)

 

 

 

 

 

 

 

 

(画像はイメージです)

 

(画像はイメージです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

マスター
「あの日以来・・・しばらくの間、オレのあだ名はオンリー・ユーだったんだよ」

 

 

 

一同大爆笑。

いやーホントおいしかったなー。マスターごめんね☆
(簡単なイメージ画だけのつもりが全てを雄弁に物語るリッパな紙芝居になっちゃってますが、TACはコレ描きたいが為にこのレポを進めているよーなものなので御了承ください)

 

 

その後は当然の成り行きとして、
ブッキィ
「オンリーユーさん、なんか飲みます?」
マスター
「オンリーユーってゆーな
TAC
「オンリーユーさん、醤油とってください」
マスター
「オンリーユーって呼ぶンぢゃねえ〜!」

・・・というやりとりが延々繰り広げられたのはゆーまでもない。

 


「みんなもオンリーユー☆キャンペーン」実施中!

水木ロードや水木しげる文庫で目玉マスターを見かけたら「オンリーユーさん!」と呼んであげてください。
もれなく「入道さんの熱いキッス」「マスターの熱いキック」のいずれかをプレゼント!
(先ほど終了しました)


今宵もLUNAちゃんはよく飲んだ。でも壊れなかった。
さあ、明日からは「みなと祭り」だ。

 

 

 

 

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