’01/12/17
何度も言いますが、ルーフは描きにくい! しかも。
先日この界隈もとうとう初雪を観測し、本格的な冬の様相を呈してきました。
寒い!やっとれん!!
基本的に「塗装」は吹きっさらしの場所での作業ですから、この寒さは仕事の効率にマンマ影響します。
手が震えてブラシどころじゃないんです。
最初に断っときますね。
ルーフの妖怪達は全体的にへタッピです。
(←)バックドア上部、ルーフとの境目に「くらげの火の玉」。
これはまあ、マシな出来ではないだろうか。けっこうお気に入り。
ちなみにコレも”砂目”使ってます。
「九尾のキツネ」、「猫又」、「鵺」を追加。(→)
背景が渦を巻いてるのは、ルーフの中央に描く予定の「鎌イタチ」の旋風って事で。
残り 9体 |
ついに、1ケタ台に突入!
ゴールは目前!!
’01/12/18
さて・・・このままルーフを進めていこうと思ってたんですが、ふと気づいた事があるんです。
ルーフに絵を描いてる時って、当然エアブラシピースガンのホースが車体の側面に沿ってぶら下がりますよね。その垂れ下がったホースがせっかく描いた側面の絵を傷付けてしまうという危険性。
このままではマズイ・・・という事で、急遽ルーフ以外の場所を先に仕上げてしまう事に決めました。
つまり「保護」の意味も込めて、サイドだけ先にクリアー塗装をします。
まず完成している右サイドから。
一度クリアーを塗った後、乾燥させ・・・#800のペーパーでサンディング。そしてもう一度クリアーを吹く。
二度手間だが、こうするとクリアーに厚みが出来る。
エアブラシは文字通り”霧状”の塗料を吹き付けて描くので、絵の表面がザラつきやすい。これはクリアー後の肌の仕上がりにも影響を及ぼすので、二度塗りするのが望ましいのだ。
最後にもう一度乾燥させ、コンパウンドで磨けば仕上がる。
次はボンネットだ。
その為には、「妖怪百鬼夜号」のロゴを完成させなければならない。
貼ってあるマスキングシートを注意深く剥がし、白抜きで残った文字に着色していく。
色は黒地に映えるからという事で黄色。赤で軽くシャドウを入れる。
エフェクトとして人魂を絡ませ・・・ロゴ完成。
(←)クリアー塗装し、遠赤外線ヒーターで乾燥させているところ。
’01/12/19
うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
大チョンボ発覚!
TAC,やっちゃいました!!
それは、ボンネットをコンパウンドで磨いていた時の事。
・・・ん?なんだ?
「百鬼夜号」の”号”の文字の所に違和感を感じたのです。よく見ると”号”の上半分の四角く区切られた場所に、小さなササクレのような物が。
コリコリコリ・・・(爪で引っ掻いてみる)
ぺロッ (・・・!!)
お〜まいがっ!
(大泣)
・・・やっちゃいました。
最初にマスキングシートでロゴをマスキングした時、ウッカリ忘れていたのです。
この四角い部分のシートを剥がす事を。
TAC、このテの失敗多いです。
マスキングシートは透明なので、貼り忘れたり剥がし忘れたりする事があるんですよ。
つまりこの部分は「絵を描いてる間も」「クリアー塗ってる間も」ず〜〜〜〜っとマスキングされ続けていたワケですから、白く残ってしまったのです。
よりによって最後の「磨き」の段階になるまで気付かないなんてあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・
・・・って、泣いてる場合ではない。
なんとかこの部分を誤魔化さなくては。それも出来るだけこの白く残った部分を有効に活かす方向で。
そうだ。この中に小さく妖怪を一体描いちゃおう。
普通に数えていては見落としてしまう隠しキャラ的な存在として。
・・・しかし、こんな小さなエリア(縦1cm×横1.5cm)に何が描けるというのだ?
さんざん悩んだ末、TACはこんな暴挙に出てしまいました。(↓)
どっかで見た事のある「妖怪人間」さん。
とほほ・・・。
予期せぬ形で、
残り 8体 |
’01/12/22
・・・とにかく、これで右サイドとボンネットは仕上がった。
次は左サイドのクリアー塗装だが、その前にリアピラーの「すっぽんの幽霊」と「あみきり」の間にある空間が気になる。
・・・と、言うワケで「ひょうすべ」。
さて、クリアーを塗るか。ちょうど塗装ブースが空いたから、この際ブース内で塗ろう。
でも待てよ?ブースへ車を移動させる前に、今の状態で出来る事は済ませておくべきではないか?
たとえばルーフ・・・ホースが届く範囲で描ける妖怪は描いてしまおう。
「しょうけら」を描く。
コイツは天窓から覗き込む妖怪なので、位置的はクオーターガラスの上に来るようにした。
その隣に「天狗」。
ルーフの中央に「かまいたち」。(→)
残り 4体 |
ルーフには、あと3体描けるスペースがある。
そして、記念すべき最後の1体は・・・・・室内の天井に大きく描こうと思う。
よし、見えた!