よせばいーのに、
製作開始☆
’01/11/9
ガソリンは入れた!
バッテリーも充電した!
これで車の移動もバッチリだ!
これから頑張るぜ!
’01/11/10
ちょっと判りにくいけど、ステッカー、ウォッシャーノズル、ウィンカーランプ、リアワイパー等を外して、ボディー全体をサンディング(サンドペーパーをかけて塗料のノリを良くする)した状態。
この時点でバンパーには何も描かない事を決める。(ペーパーかけるのがメンドいから)
’01/11/11
ガラスなど、色が付いちゃマズイ所に新聞紙でマスキング。
とても面倒だが、コレを怠ってはいけない。
一応、運転出来るようにタイヤと運転席側フロントガラスには張らないでおく。
’01/11/12
さて、ここで重要な事を決めなくてはいけない。そう、どの妖怪を描くか?・・・である。
御存知の通り、妖怪というものは幾千もの種類がある。資料として揃えた水木しげる著の妖怪本の中にも、メジャーなものからマイナーなものまで数百の妖怪が紹介されている。
できるだけカッコイイもの、かわいいもの、そして何より描き易いもの・・・という点からいくつかピックアップし、だいたいのレイアウトを練る。
ボンネット (3体) 一番目立つ場所なので、お気に入り&インパクトのある妖怪を描く。 |
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ルーフ (4〜5体) 屋根なので、空を飛ぶ妖怪をメインに配置。 |
・・・・・(+α) |
右サイド (15〜20体) 基本的に女性型の妖怪で統一したいが、空いたスペースには小さいヤツを入れようと思う。 |
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左サイド (15〜20体) まあ、俗にいう一般的な、メジャーな妖怪を描く。 |
・・・・・(+α) |
バックドア (4〜5体) 公道を走る際、もっとも長い時間衆目に晒される箇所なので、カワイイ系、コミカル系がいいかも。 |
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現時点で47体!(血の涙)
想像してたよりずっと軽自動車のボディーって広い。予定より大幅に増えてしまった。・・・いや、これからもまだ増えるだろう。
左サイドなんか、まだスペースに余裕があるのだ。
長期戦を覚悟。
「1日一体」のペースを守り、慌てず一体一体をジックリ腰据えて描こう!と、心に決める。
’01/11/13
クロッキー鉛筆で下描き。
このテの絵は慣れたもので、いつも殆ど下描きナシでいけるのだが今回に限ってはバランスを見直す為にも一通り描いてみる事にした。
それにしても「描きにくい場所だから屋根は簡単な妖怪を」と上で言っておきながら、実は「一反もめん」以外の空飛ぶ妖怪ってドレもめちゃくちゃややこしいデザインである事に気付く。
どーすんだTAC。(どーもならんよTAC)
ボンネットに入れる「妖怪百鬼夜号」のロゴ。
レタリングした後、マスキングシートでカッティング&マスキング。
このまま絵を描き込んでいけば文字だけ白抜きで残る。
その後どーするのかは妖怪を描ききってから考えよう。
(ものすごく行き当りバッタリ)
’01/11/14
記念すべき第一体目・・・「がしゃどくろ」を描き始める。
肋骨を1本1本描いていくのは正直メンドくさいが、骸骨なら任しとけ!ってな感じである。
描いてきた年季が違うもんね。
はい、つーワケで結構すんなり描けました。
ボンネットの「がしゃどくろ」さんです。
この後、「牛鬼」、「がごぜ」と続く。
’01/11/15
仕事が少しヒマになってきたので、親父の許可を得て丸一日「百鬼夜号」を進めて良い事になる。幸せな一日である。
(経営者の息子としてはどーかと思うが)
おかげで随分進みました。
ボンネットが一段落したトコ。
このまま右フェンダーへと続く。
前から順に「舟幽霊」、「蛇骨婆」、「ふっけし婆」・・・
フロントドアの「提灯お岩」まで描いた所で、一旦ストップ。
明日は左フェンダーの方にまわろう。
・・・しかしナンだ。
「グロテスクでいてどこか愛嬌のある存在」として妖怪を描く事にした筈が、少なくとも現時点においてはただひたすらグロテスクな世界になってしまっている。得意分野なだけについつい張りきり過ぎたようだ。
このままじゃ小さい御子様は泣いて逃げ出す恐ろしい車になりそうである。
’01/11/16
左フェンダー。
妖怪の総大将、「ぬらりひょん」を描く。(隣は「河童」)
なかなかナイスなオヤジに仕上がる。
「天井舐め」、「枕返し」を追加。
これで左フェンダーも埋まった。
フロントピラー(フェンダーとルーフを繋ぐ細い柱)には「天井舐め」の長い舌が這わせてある。
このような、満足に絵を描くスペースが無い場所をいかに埋めるかがいつも悩みの種である。
ここで重大な予定変更のお知らせ。
せいぜい60体が限界と思われていた妖怪の数。
しかし今更になって私の周りに、「”百鬼夜行”って言うくらいなんだから100体描け!」と鬼のよーな事を言う人が続出。
・・・一台のワゴン車に「101匹ワンちゃん大行進」の犬達を、実際101匹エアブラシで描いた人がいます。
そんなプロに対抗するつもりは毛頭無いが・・・・・さんざん悩んだ末、
TAC、妖怪を100体描く決心をしましたごふっっ!!(吐血)
もちろん、既に下描きはしてあるワケですから、まともに描いたって無理なのはわかってます。
だからマトモには描きません。反則技は使わせてもらいます。
つまり一通りメインの妖怪を描き終えてから、各妖怪の隙間にある僅かなスペースにほとんどシルエットに近い形で小さく描いていこうと思います。
それにしても100体・・・
第1次審査でフルイにかけられた「選外」の妖怪達が、すべて繰り上げ当選です。とほほ・・・
というワケで現在11体だから、完成まで
残り 89体 |
01/11/17
再び、右サイドに戻る。
「二口女」、「おしろい婆」、「砂かけ婆」、「天井下がり」、「ぬれおんな」、「子泣き爺」、「とど目鬼」を追加する。
これで右ドアはほぼ埋まる。
右クオーターパネルに突入。
「雪女」を描き始める。(→)
コイツだけは俺のオリジナルタッチで描かせて。
お願い。
残り 81体 |
01/11/19
右クオーター、ひとまず完成。
「雪女」、「般若」、「お歯黒べったり」、「つるべ火」、「長壁」、「山爺」・・・ルーフに向かってクネクネと伸びているのは「ろくろ首」。
・・・で、「ろくろ首」の頭部がこれ。(→)
やっぱり屋根は描きづらいね。
ついでに隣の「一反もめん」も描いておく事にする。
01/11/20
右サイドミラーに「のびあがり」を描く。
なかなかの自信作だ。
エアブラシピースガンの先端にあるニードルカバーとエアキャップを外した状態で吹くと、通常より粗めの噴霧になる。
”砂目”と呼ばれる裏技で、ザラついた感じの質感を出したい時に重宝する。
この「のびあがり」も、がしゃどくろや塗壁の表面も、砂かけ婆の肌にも・・・この技法が使われているのだ。
残り 73体 |
さて、右サイドが終わって次はバックドアだ。
当初の予定では、バックドアに描く妖怪は「小豆洗い」、「たんころりん」、「キジムナー」、「ぬっぺらぼう」、「油すまし」の5体だった。しかし、100体描くと決めてからは僅かなスペースも無駄には出来ない。
つーわけで、急遽「座敷わらし」、「せこ」、「倉ぼっこ」、「一目入道」、「目玉オヤジ」、「土ころび」を下描きで追加。
だいたいのアタリを付けた所。(→)
「一体づつ丁寧に腰を据えて描く」と言った初心を、早くも忘れてますTAC。
01/11/21
手前のモノを描く時はハッキリとした線で、明るく。
背後にあるモノを描く時はガンの距離を離してボカした線で描き、全体的に暗くする。
奥に行くほどに影の濃さを増していく。
そうすれば、絵に奥行きが出来る。
バックドア完成。(→)
「ぬっぺら坊」と「油すまし」の間に浮かぶ幾つかの球体は直前に追加した「野火」。
ちなみに3匹いる「キジムナー」はきちんと3体として数えます。でも「たんころりん」は1本の木なので、顔が三つあっても1体として数えます。「野火」はもちろん1体。
・・・どーだ、最初の予定の5体から一気に14体へと増やしたぞ。(バックドア詰め込み過ぎ)。
おっしゃぁ!数としてはともかく、面積的には折り返し地点通過じゃ!
残り 59体 |