第十五章 「妖怪フェスティバルinドーム」

 

 

ヨメの北海道の実家から、ときどき新鮮な海の幸が送られてきます。
ホントにどれも美味しくて、大変ありがたいことです。

先日も塩鮭が大量に送られてきまして。
もう来る日も来る日も夕食のオカズはシャケの塩焼きが続いた事がありました。

これがホントのシャケ浸りの毎日。

 

 

 

 

 

 

 

うん、ゴメン。これが言いたかっただけ。
TACです。

 


皆さんあけましておめでとうございくさりまくりやがります。
今後とも、TACとヨメとナナと百鬼夜号をよろしくお願いいたします。

 

で、華々しく2009年を迎えていきなり思いっきり話が昨年の夏まで遡りますが(ぉぃ)、書くの忘れてたので一応報告。
あの暑い夏、百鬼夜号がかつてない規模の巨大なイベントへの出展を果たし、かつてないレベルの衆目に晒されました。

その名も「妖怪フェスティバルinドーム」

8月20日(水)から27日(水)までの実に8日間、ナゴヤドームを妖怪が占拠するという一大イベントでした。

(すまん、リンク切れ)

水木プロ東映も全面バックアップ!
妖怪のミイラや絵巻などの各種関連資料が特別展示される「妖怪大博覧会」や、史上最恐と噂される特設のお化け屋敷も公開。また境港の水木しげるロードをはじめ、広島の三次や滋賀の八日市など――日本中の妖怪所縁の土地から出張で物販ブースが出る予定とのこと。

新聞の折込チラシで知った時は、なんとなく「ああ、面白そうだな。ナゴヤドームなら行けない距離じゃないな」くらいの気持ちだった。

 

 

・・・そのイベントに百鬼夜号を会場展示させるという話が舞い込んだのは、実は幾つかのちょっとした偶然が重なったことによる。

 

 

2008年初夏のある日、仕事中のTACに美濃市観光協会から電話があった。
曰く、「百鬼夜号を是非見たいというお客が来てるので、ちょっとだけ見せに来てもらえないか」とのこと。

仕事を抜け出して百鬼夜号で協会事務所の「番屋」に出向く。
馴染みの職員さんに紹介されたその「お客様」が差し出す名刺には「ナゴヤドーム・イベント部」という所属部署の名が記されていた。
彼が美濃に訪れた目的とは、近々ドームで開催される某”焼き物関連”のイベントに、会場を彩るライトアップの一環として、美濃が毎年開催している「あかりアート展」の受賞作品他数点を借りたいというものだった。

その打ち合わせの席で、たまたま話題に上がったのが八月末に開催予定のもう一つのイベント――「妖怪フェスティバル」の話だった。

そして、たまたま同席していたTACを知るとある職員さんが「実は美濃に、有名な妖怪カーがあるんですよ」という話をし、興味をもたれた・・・という経緯があったわけだ。

 

 

百鬼夜号を目の当たりにした彼は大層感銘を受けたようで、「是非、妖怪フェスティバルの担当者にも教えたい。後日連絡します」という言葉を残して帰っていった。
「妖怪百鬼夜号計画」のHPの存在も一応教えておいた。

 

 

 

そして後日、そんな事もすっかり忘れていたTACの元に再び電話が入る。
電話の主は、ナゴヤドーム・イベント企画部のシバタと名乗った。彼こそが妖怪フェスティバルの”ゲスト出展”担当者の一人である。
『同僚から話を聞いて、HP見ました!感動しました!是非とも百鬼夜号をフェスティバルに展示させて欲しいのですが、一度ナマで見せてもらいに行っても構いませんか』

 

 

――さらに後日、お土産持参でシバタさんが美濃にやってきた。
ガッシリした体つきの実直そうな人である。後から聞いてビックリしたのだが、まさか年下だとは思わなかった。
これまた大変な感動ぶりで、プレゼン用にかバシバシ写真を撮りまくり。好感触。彼はこのHPも隅々まで網羅してくれているようで、かなり事情にも詳しかった。こういう熱心な閲覧者との出会いはいつだって嬉しいものだ。

「いやー、スゴイですよ。会期は8日間ですが・・・お借りできますか?」
「まあ・・・大丈夫だと思いますけど」
「あのー・・・それで、こういうのって謝礼というのは幾らくらいなんでしょう?」
「今までのイベントでも特に貰ってたというわけでもないし、イイっすよ。タダ券何枚かくれれば」
「それは大丈夫です!とりあえず今日、招待券5枚ほど持って来ましたけど、まだ欲しかったら何枚でも手配しますんで言ってください!」
「あ、ホント?こーゆーイベントに興味ある友人が何人か居るんで、彼らの分もタダ券貰えるならとても助かります」

 

 

 

 

結局、後日お言葉に甘えまくって電話で20枚ほど追加してもらい(外道)、あちこちに配りまくってたら最後の一枚まですっかりサバけてしまった。
ちなみに通常の入場券が1500円。20枚分なら3万円。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・現金で貰ってた方が良かったかな・・・?(ぼそっ)


さて、搬入日は19日。思いっきり開催の前日である。

ドームは当然「野球」をする所なので、プロ野球のシーズン中は使えない。フェスティバルの二日くらい前までは試合があるらしく、それが終わってから大急ぎで地面の人工芝を引っぺがし(ロール状に巻き取れるらしい)、各アトラクションやブースの設置を開始することになる。
大規模なイベントなのに、その会場全てをたった二日間で完成させるのである。スタッフや業者の人たちはおそらく殆ど徹夜で開場前ギリギリまで準備に追われるのだろう。

「間に合うんですか・・・?」というTACの問いに、シバタさんも「・・・多分・・・」と心許ない返事。
当然だ。ドーム側としても初めての試みなので、実はスタッフも不安でいっぱいなのだ。

 

 

 

 

 

百鬼夜号にとっても、今までで一番デカい晴れ舞台である。
搬入日前夜には、仕事が終わってから2時間ほど残業して念入りに磨き、洗車し、ワックスをした。そのせいかどうか知らんが、ここ数日の天気は荒れに荒れた。
台風とまではいかぬまでも天を打ち震わす雷雨に見舞われ、何度も停電した。

ピカピカに磨いて職場の駐車場に停めていた百鬼夜号の上に、突然数年ぶりの雹がバラバラと降ってきた時は流石にこれは誰かの呪いなのではないかと本気で思った。
誰にともなく「わーーーっゴメンなさ〜〜〜〜い!!」と泣き叫びながら、狂ったように外へ飛び出したものだ。

 

 

 

ところでナゴヤドームのフィールド内に自動車を乗り入れるのには、色々と安全保障上の制約があるらしい。

まずガソリンが入っていてはならない。
爆発物などの危険物持込は原則禁止なので、可能な限りギリギリまでガソリンは抜いていないとダメなのだそうだ。そんな無茶な。
つまり会場まで乗っていくことは基本出来なくなった。
タンクを空っぽにして、積載車で搬送する必要があるのだ。また搬出時には、とりあえずの移動用にガソリン数リットルをポリタンクで持ち込んで給油しなければならない。メンドくせぇけどこれは仕方がない。

あと他にも、搬入時は時間厳守。前もって郵送されてきたスタッフ票を積載車と自分にそれぞれ携帯提示せよとのことだった。仕方がないけどやっぱりメンドくせぇ。

 


さて、19日。搬入日である。

仕事を午後から中抜けし、ほとんどガス欠状態にした百鬼夜号を積載車に載せて美濃を発つ。
ナゴヤドームまでは下道で60kmくらい。ただ、”信号アリの無料高速道路”と言われる41号線を通り、常時アホ混みの矢田町通りを経るコースなので何かあったときの事も考え一応2時間は見といた方がいいだろう。

 

この日も天気は良くなかった。
鈍色の空からは断続的に小雨がパラつき、遠くに雷鳴も轟いている。しかも空気の状態が非常に不安定で、滅多に聞かない「竜巻注意報」が発令されていた。
妖怪の祭典に相応しいっちゃ相応しいが、開幕前日からそこまで気合の入った演出してくれなくてもいいっちゅーに。

地球温暖化の影響か、最近は夏の暑さも雨の降り方も異常。北海道で竜巻が起こる昨今である。
ある日の ヨメ曰く、「まさしく天変地異だよねぇ・・・」

 

 

 

・・・・・ひょっとして「異常気象」と言いたかったのかしら?(飛躍し過ぎ)

 

 

 

 

ほぼ約束どおりの時間にドームに着き、シバタさんと合流。
積載車から降ろした百鬼夜号の助手席にシバタさんを乗せ、彼の案内でスタッフ通用ゲートからドームのフィールド内へと侵入。

天井から吊るされた八日市の妖怪大凧


ドーム内は多くのスタッフが入り乱れて慌しく作業していた。
会場の各所に点在させる妖怪のオブジェ系は既におおかた設置済みのようだったが、物販ブースはまだ商品の陳列、各アトラクションは鋭意製作中といったところ。トンカントンカン突貫工事が進められている。

 

 

とりあえず百鬼夜号を会場中央の指定位置に駐車。
あとの細かい位置調整はスタッフ任せなので、一応今日のTACの任務はこれで終了である。 そのまま帰っても良かったが、シバタさんの「御自由に見学していってください」のお言葉に甘え、会場を隅々までブラついてみることにした。

「何かが出来上がっていく工程」を見るのはすべからく興味深いものである。
それが自分の好きな分野であるなら尚更である。

今回、昔からの夢だった「建設中のお化け屋敷見学」が出来るまたと無いチャンスだったのだ。

 

最恐都市伝説ホラーハウス「あきら」――妖怪フェスティバルのメインアトラクションの一つである。

数々の都市伝説の真相を追っていた写真好きの大学生「あきら」が、ある日消息を絶った。
彼が撮ったと思われる数枚の写真と、血みどろのカメラを残して。

このホラーハウスは、あきらの残したメッセージを頼りに彼の足取りを辿るというウォークスルータイプのお化け屋敷である。
機械仕掛けではなく実際にメイクしたアクターが脅かし役を演じるため、入場者の警戒の裏をかいたりタイミングをわざと外してくる。かなり怖いものらしい。

なんでも、ギネスに認定されている事で有名な富士急ハイランドのお化け屋敷「戦慄迷宮」を製作したチームによるプロデュースだとか。
 

 

入場口の前にはスタッフ車両が横付け、大工道具やペンキ缶を持った業者の人が出入りしている。
仕事の邪魔にならないかとも思ったが、スタッフ票を首から提げてることだし、ここは堂々と見学させてもらう事にする。

コースはほぼ出来上がっているようだ。
薄暗い街の路地裏、地下鉄駅のコインロッカー、トンネル、殺人があったホテル、廃病院の遺体安置所――ベニアで仕切った通路にペンキで描かれてるだけなのに、設置された大道具や小物が効いてて雰囲気はかなり出ている。職人の仕事だな〜と感心する。オレもエアブラシで参加したい。

アクターこそ居ないが照明も音響も本番通りに稼動中。
コインロッカーを片っ端から開けて赤ちゃんの人形を探したり、ホテルのベッドで死体に掛けられているシーツをめくったり、アクターが飛び出してくる隠し扉の位置を確認したりしながら、コースを一回り。いやー、実に楽しい。

 

出口付近に何人かの若い人たちがたむろしていて、そのうちの何人かが首から提げてるスタッフ票に「あきら 死体」と書いてあるのを見て笑った。
おそらく遺体安置所に並ぶ棺桶のどれかに入る予定の役者さん達なのだろう。
当日は頑張ってくれ。

 

 

また別のブースでは、講談社ノベルズ「京極堂シリーズ」の表紙で知られる荒井良氏作の妖怪張子が展示してあった。
これもまたファンには堪らん逸品である。

魍魎の匣 狂骨の夢 絡新婦の理

 

当日はガラス越しにしか見られないこれらのオブジェが剥き出しで置いてあったので、ありがたく間近で触りまくり拝見させて頂いた。

 

 

結局、夕刻までダラダラと滞在。シバタさんに挨拶して帰途に着く。
大変良い経験をさせてもらった。

実に面白そうなイベントである。明日からの本番、上手くいくといいな。
TACらは身内を引き連れて23日(土)に行く予定だ。

 


最近、ヨメが辛い試練に晒されている。
ナナにいよいよ本格的な「歯」が装備され、授乳時に苦痛を伴うようになってきたのだ。

しかもナナの場合――ただ噛むのではなく、街角で清々しく「スニッカーズ」を齧る若者のよーに噛んだまま横に首を振るので、サクッと乳首が切れる。(痛)

 

通常、母親が我が子に授乳している姿というのは微笑ましいものである。
安らぎの表情で母乳を飲む赤子。それを幸せに満ち足りた笑顔で見守る母。たわわなオッパイ。

しかしウチの場合は授乳の度にヨメが、
「いたっ!あたたたたたたたたたた、たっ!おわたっ!!!」
とケンシロウのよーな声を上げているので、全然微笑ましくない。

 

また、いつも同じ姿勢で授乳していると、当然歯が同じ場所に当たるので一向に傷は治らない。
出来るだけ違う場所になるよう、毎回向きを変えたり角度を変えたりと四苦八苦しているようだ。

で、最近はというと。
ナナを床に仰向けに寝させ、逆向きから覆い被さるように乳をやっている。

見事な上四方固め(一応授乳中)

 

どー見ても柔道の寝技です。
本当にありがとうございました。

 

現在ヨメの乳首は、切り傷のカサブタがまるで「切り取り線」ように乳輪を取り囲んでいる。
このまま一周したら乳首がポンッと外れそうだ。実に痛々しい。

 


23日(土)。
開催4日目にして、やっとこ行って来ました妖怪フェスティバル。

この日は友人ヘビメタ氏の運転でドームへ。
同乗するは、ヨメナナ、妹ミボと姪のミキミサト。そして従姉妹の富士子(ぼっくんの妹)。総勢8名という大所帯。

イプサムの中にミチミチに詰め込まれ、昼過ぎに会場へ到着。

相変わらず天気はすぐれなかったが、今日は8日間の会期中で唯一の土曜日・・・ドームの中はきっとエライ事になってると思われる。
現地合流予定のすのぴ家族は既に会場入りしているようなので、気合入れていざ入場!

 

 

 

 

 

 

 

・・・やっぱりエライことになっていた。

シバタさんから事前に聞いていた話によると、最初の3日間で既に3万人を軽く突破。この土日は更に混むであろうとのこと。
薄暗く照明を抑えた熱気ムンムンのドーム内は、人人人人人だらけ。時折、どこからか悲鳴がこだましている。きっと例の「あきら」からだろう。

シバタさんから「会場に到着したら連絡ください」と言われていたので一応携帯で連絡。ドーム入り口付近で落ち合い、挨拶ついでにヨメとナナを紹介。
その後はすのぴらと合流し、改めて会場を巡る。

百鬼タン、ハケーン

 

百鬼夜号は多くの人に取り囲まれて写真撮られまくっていた。
まあそれ自体はいつもの事だが、今日はその人数がハンパないので近づく事も難しい。オーナーなのに、今日は遠い・・・遠いよ百鬼夜号。

 

 

それにしても、大層な扱いである。
TACとしては、車内も開放して「御自由にお乗りください」でも全然OK・・・ってか、自慢の「おい鬼太郎ホーン」を鳴らしまくってもらいたいくらいだったのだが、さすがに備品の盗難などがあっても責任とれんということで、青ロープで仕切られ完全シャットアウト状態だった。
まあこれは仕方ないよな。

 

 

 

 

・・・しかし、ここまで特別な扱いをされていると、ちょっと申し訳ない気持ちになる。
だってコレ、普段はアパートの駐車場の一画に無造作に青空駐車されてるバリバリ現役の通勤車なんだもの。(→)

 

 

 

「あきら」「怨念迷路シャッター」「3Dシアター・コインロッカーのサッちゃん」等の各種アトラクションは想像通り長蛇の列で、待ち時間200分オーバー(-_ー;)
サクッと諦めて、他の展示ブースを観てまわった。

 

期待の「妖怪大博覧会」は、妖怪が描かれた絵巻や書簡など歴史的価値から観ても貴重な資料が展示してあり大変興味深かったが、メインである妖怪のミイラは・・・まあ予想通りというか何と言うか(笑)

河童・人魚のミイラ、件(くだん)の剥製、竜の頭骨――ガラスケースの周囲は常に黒山の人だかりで、人々の関心の高さが伺える。ただ、ヒソヒソと漏れ聞こえてくる彼らの言葉の中に、「つくり●の」「に●もの」などの単語が混じっているのは仕方がないのかも知れぬ。
実際これがホンモノであるかどうかを詮索するのは無粋というものだろう。大切なのは昔の人々の豊かな想像力と、未知なる魑魅魍魎の世界を信じ、それに一歩でも近づこうとした先人たちの想いに触れることなのだ。

 

 

 

だから、某妖怪の剥製の破れた皮膚の穴の奥に、チェック柄の裏地が見えたような気がするのも錯覚だと思うことにする。

 

 

 

 

あとは屋台村で目玉ゼリーや蛙の唐揚げを食べたり、会場隅っこの忘れられた空間になぜかポツンと存在していた随分場違いな健康器具コーナーでフィットネスマシーンのバイブレーションに「ア゛ァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と声を震わせてみたり。(何をやっとるか)

 

本日ドームデビューを果たしたナナも、いつもとは明らかに雰囲気が違う大空間と群集の迫力に毒気を抜かれたか、終始おとなしくイイ子にしていた。
TACも妖怪エキスをゲップが出るほどチャージして、夕刻に会場を辞した。

楽しかった。家族で夏の良い思い出になった。

最後はナナと一緒に百鬼夜号の前でパチリ

 

 

 

後にシバタさんから受けた報告によると、妖怪フェスティバルはその後も順調に来場者数を伸ばし、8日間の総計で150,040人を記録。大盛況のうちに幕を下ろしたそうな。
つまり百鬼夜号も15万もの人に観られたことになる。実際、しばらくの間は検索エンジンやmixi経由でこのサイトに辿り着くビジターが続いた。

 

御来訪頂いた皆様、ありがとうございました!
シバタさん、お世話になりました!

 

 

 


【ナナいぢり】

ナナの髪が伸びてきた。

姪らは生まれた当初かなり髪が薄く、ほとんどスキンヘッド同様だったのに対し――ナナは母親に似て生まれた時から既にフッサフサ。つか、毛深かった。
そしてやはりというか、伸びるのもエライ早い。
TACらの歳になると、毛の一本一本が命のよーに貴重でもう。ホント羨ましい限り。

ナナはまだ生まれてから一度も髪を切ってない。
そろそろ前髪がうっとおしかろうとも思うが、TACは「女の子は黒髪ロング&前髪至上主義」派なので当分切るつもりはない。
だから、普段は大五郎のように頭頂部で一つ結びにしている。小さな噴水みたいでカワイイ。

ある日、ふとナナの頭を見てみたら、結んだ髪束が直角に折れていた。

「蓄音機」と呼ぶことにする。

 

で、寝る時や風呂に入る時などに結びを解くわけだが、さすがに一日中結んであると派手にクセが付いている。

「花形満」と呼ぶことにする。

 

 

寝ているナナは、親にとって弄り放題のオモチャである。
クセ付いた髪を何気なく横方向に撫でつけていたら、見事なウェーブに落ち着いた。

「花輪くん」と呼ぶことにする。

 

 

先日実家に遊びに行った時、TAC母のウィッグ(なぜかボブ)を発見。
試しにナナに被せてみる。

 

「ノコノコ」と呼ぶことにする。

 

 

 

 

 

 

 

遊んでる場合じゃない。>オレ

 

 

 

 

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