第八章 「五月”岐阜場所”、宿命の当日」

 

 

ある日、ヨメが洗濯で絵に描いたよーなミス。
赤い色物と他の服を一緒に洗ってしまったため、我が家の衣服のピンク率が一気に上昇。
どこの新婚さんだよ。

 

 

 

・・・そういえば新婚でした。
TACです。


さてさて、5月27日(日)。二回目の披露宴「岐阜場所」当日。

なんだかもうホントにやんのかよとか思いながら百鬼夜号で朝7:30頃にホテルに向かう。
今回は、ホテル入り口に百鬼夜号を展示して来訪者を迎える予定。なんたって二人の出会いのキッカケになった車。ぜひ実物を見てもらいたいもんね。
うん、こんなアホやってたこと一族にバレちゃうね☆(実は殆どの親類がこのHPの事を知らない)

もちろん、「ネタ」として用意しておいた例のブツを誰にも見つからないように衣装室に運び込むことも忘れない。

 

披露宴は11時から。
その前に10:30から記念写真撮影がある。

受付にはぼっくん力作の目玉親父ウェルカムボード(→)とブータンの牛鬼ギターが展示してあった。
このウェルカムボード、実は恐ろしく手間も金もかかっている。写真では判りづらいが厚手のアクリル板3枚を重ねて構成されており、その一枚一枚それぞれにカッティングシートによるデザインパターンが貼り付けてある。
これによって手前のメッセージと後ろの親父さんに生じる微妙な「奥行き」が、背後から点灯される照明で美しく浮かび上がるのだ。(詳細はこちら)

さすが手先が器用で芸が細かいぼっくんらしい作品である。さんくす!

 

 

 

10時近くになるとそろそろ参列者が集まり始める。

 

岐阜場所では父方・母方の親戚一同に加え、従兄妹連中や地元の親友たちとその家族、仕事関係の方々など多数が出席してくれた。
かつて共にUSJオフの幹事をしてくれたZou−さんは、我が親友ヤーマの奥さんとなっている。今回も息子を連れて家族3人で参加だ。すのぴ夫妻の愛娘スーも、やよいさんの娘おみちゃんも、オメカシしてて可愛い。
Shunさんは、メチャクチャ美人のカノジョを連れてきていた。

今回もフラワーガールのミキ

 

TACらは既に衣裳室で着付けに入っていた。
今回は最初に和装、お色直しで洋装に一回着替えるだけである。

袴を着付けてもらっているまさにその時、突然携帯が鳴った。

 

送信者 じょにぃ
題名  ☆※>o('▽ '*)おめでとぅ〜
本文

泊まってまで待ってたのに・・・・・・・・・orz

 

 

ゲッ、ゲホッゲフッゲフゲホ・・・ッッッ!!
じょにぃ珍ゆいさんSueさん??
な、なんで、なんでまだいるの!?!?う、後ろ・・・百鬼夜号ってことはホテルの入り口じゃねーか!

泊まったのか?まさか3人マジでこのホテルに泊まってたのか???

 

 

 

全くどこまでもネタに対する姿勢だけ尋常じゃなく真剣なCruiseメンバー。
彼らの計画では、昨日の強襲後に帰ったと見せかけて実はホテルに宿泊し、今日の朝ホテル入りしたTACを迎撃。再び驚かす予定だったのだ。
まあ着付け中だったので会うことは出来なかったが十分驚いた。君らのミッションは失敗じゃないぞ。

おかげで緊張も吹っ飛んだよ。3人ともありがとう。

 


さて、こっからはサクサクと行きます。(えぇえぇ

 

 

開宴前に皆さんと記念撮影。
あとで写真を確認してみたが、TACの頭は一応美容師さんの手でラフな感じにセットされてるよーなのだが、TACがやるとソレはどうしても寝癖にしか見えんから困る。

そして入場。

シローが作ってくれたオープニングムービーは好評だったようだ。
二人の幼い頃からの写真をBGMにのせて順に見せていくシンプルなものだが、よくぞかき集めてくれたものだと思う。まさかTAC母(当時20歳くらい?)のビキニ姿を見ることになるとは親戚一同も思わなかったに違いない。俺も思わなかった。
ちなみにタイトルテロップ時に採用された絵はコレ
コレを描いてた当時、まさか自分が結婚するなんて思ってなかっただろうなぁ。

――ただ、このムービーの中で最初に表示されたTACのメッセージは嘘偽りの無い本心からの言葉である。

『次に生まれ変わってくる時も、また”俺”でいいや、と思う。
   皆と、そして彼女と出会えるなら』

 

 

 

高砂に着くと、司会から二人のプロフィール紹介と簡単なインタビューが行われる。
本音を言えば、その間皆さんは乾杯も食事もお預けになるわけだからさっさと終わりたかったのだが。

司会
「お子様は何人ほどご予定でしょうか?」
TAC
「こーゆーのは授かりモノですので成り行き任せですかね」
ヨメ
「二人くらい欲しいです」

そーだったの??(初耳)

司会
「お互いに直して欲しいところとかありますか?」
TAC
「何かとケンカ腰なところがあるので優しくして欲しいです」
ヨメ
「日曜の朝とかいつまでもダラダラ寝てるので早く起きやがれと思ってます」

 

このインタビューのシメで司会が「皆さん、この二人は両方とも朝が苦手なようなので目覚まし時計などお祝いにあげてはいかがでしょう」などと余計なコトを言ってくださった為、後日すのぴから

『時限爆弾目覚まし』

(設定時間が迫るとカウントダウンが始まり、時間内に3本中どれか1本の配線を切らなければならない。もちろん”正解”は毎回ランダムに切り替わる。失敗すると大音響の爆発音が鳴る。・・・コレって、もし爆弾処理に無事成功しちゃったらめでたく寝坊するということか?)

とか、SYOさんから

『フライングアラーム』

(設定時間が来ると、アラーム音が鳴ると同時になんとプロペラが回転して飛んでいってしまう(泣)。捕まえて元に戻さないと音を止められない。カンベンしてくれ

 

・・・などのネタ系目覚ましが届くハメになる。使えるかいっ!


職場の大先輩コザカイさんからの祝辞と乾杯を経て、ようやく食事・歓談タイムに入る。

今回の披露宴は、参列者の殆んどがヨメ側親族だった札幌場所と違って隅から隅まで顔見知りなので小っ恥ずかしいったらない。
ありがたかったのは、体調も万全で十分食事を喰らう時間があったこと。ヨメもガッツリ食いまくっていた。(→)

 

歓談タイムは終始和やかに進行。

こーゆー時もお約束は忘れないSYOさん

 

友人代表挨拶はまず親友のヤーマから。

出会いは中学校。とにかくムードメーカーとしても幹事としても連れの中で常に重要な存在感を示すヤツだった。
誰とでもすぐ打ち解けるそのキャラクターと何でもこなすバイタリティに、何度助けられたかわからない。一度仲間の結婚式で共に余興を任された事があったが、「漫談で行こう。とにかく俺がアイツに関してボケ倒すから、ひたすら突っ込みまくってくれ」というTACのただ一言の打ち合わせだけで、リハどころかネタ合わせすら一度もないままぶっつけ本番を敢行。
相手がヤーマだったからこそ出来たことだった。それくらい信用できる存在だったのだ。

・・・彼も今や、TACを通じて知り合ったZou−さんと結婚し、一児を設けている。心から幸せになって欲しい家族だ。見本にするからこれからも頼むぜ。

 

続いての挨拶はすのぴ

彼との出会いはTACのネットデビューとほぼ時期を同じくする。
TACが生まれて初めてカキコをした某サイトの掲示板において、彼は既に「親分」と称される常連の一人だった。天文と気象と生物と電車に関して常軌を逸した博識を誇る天才で、その豊富な語彙を以って綴られるオリジナル小説はどれも秀逸。
特に鉄ヲタとしての彼はその膨大過ぎる知識の量から「歩くデーターベース」とも呼ばれ、TACも旅先などから電話でナビをしてもらうなど大変世話になった経緯がある。

 ・・・我ら二人をよく知るネ友代表して、彼からは心に染みわたる温かい言葉を貰った。
なによりの贈り物です。本当にありがとう。奥さんのミドリ姐さんにも感謝。

 


アゲミプロデュースの余興が始まった。説明が難しいので写真で簡単に説明する。


「We are the World」に合わせてアゲミ登場。なんか踊ってる。


突然妹ミボ・シロー・従兄妹有之助・アキトが美濃祭りの花を持って乱入。


ステージ上でなんか踊ってる。おもむろに左から順にハッピを脱いでいく。


Tシャツの背中にはそれぞれ一文字づつひらがなが。
「お」→「し」と来て、三番目のシローが
「り」。周りから突っ込まれて着替える。(ベタなボケだ)
「お」「し」「あ」「わ」「せ」と並んで一文字足りないことに気付く。

客席から引っ張り出されるお義父さん。またかよ。
最後の「に」のTシャツを着せられて一緒に踊らされるお義父さん。ああ、おいたわしや・・・。

 


最後は高砂に集まって皆でハイ、チーズ。
メチャクチャ恥ずかしい。

 

最初から一抹どころか百抹くらいの不安があった余興だったが・・・

とりあえずこの日の為に一生懸命リハーサルしたのであろうという事と、彼らなりの精一杯のお祝いの気持ちをこれでもかと感じることが出来た。
皆、ありがとう。俺もヨメも幸せいっぱいだ。

 

 

 

 

 

・・・ちなみにこの日のためにわざわざ作ったという六着の恥ずかしい「おしあわせに」Tシャツは、なかば強引にウチに引き取らされることになる。

捨てるのも気が引けるので、しばらく仕事着(ツナギ)の下に着るTシャツとして使っていたが――ツナギのファスナーをはだけようとすると前面のハートがモロ見えになるので出来ず、夏はかなり暑い思いをした。使えるかいっっ!


さて、お色直しである。
ヨメがお義母さんに付き添われて先に退場。少し間をおいて、TACも会場を辞する。
次は洋装に着替えるのだ。

そう、つまりドレス色当てクイズの時間である。

 

 

今回も札幌場所で使った4色の投票箱(クリーム色)を受付に置き、既に投票してもらってある。

ちなみにヨメがお色直しで着るドレスの色は
打ち合わせなどに同席していた母はもちろん、彼女を通じて妹や親族の一部はそれを知っている。当然・・・彼らは赤に投票しているだろう。
しかし、そんな不公平なことが許されていいのか?いや、いくない。(反語)

 

 

 

 

 

 

 

そもそもこのドレス色当てクイズ・・・誰も”新婦のドレス”だとはヒトコトも言ってないのである。

 

 

 

 

 

衣裳室へ入ると、ヨメがドレスの着付けに入っていた。

着付けのスタッフ
「あ、新郎さん。ちょっと待っててね。もうすぐこっち終わるから」
TAC
「いえ、僕のタキシードはまだ結構です。その前に別の服を着て一旦会場に戻んなきゃいかんので、その後でお願いします」
スタッフ
「え?別の服?」

TAC、おもむろに押入れに隠しておいたダンボール箱を取り出す。
朝早くにこっそり運び込んでおいた、あのネタ用「ブツ」である。

ぶっちゃけてしまえば、中に入っているのはクリーム色のウェディングドレスだ。

 

TAC
「これを俺が着ます。手伝ってください」
スタッフ
「ええええええええええええ!?!?!?!?」

 

 

そう、この件について知っているのは我ら二人の他に司会者だけ。絶対誰にも漏れぬよう極秘に用意していたネタだった。
ボケを仕込むとしたらココしかなかったのだ。たとえそれが自らの手で古傷に塩を塗り込む行為だったとしても。

まさかこのドレス色当てクイズが、新郎のドレスを当てるものだとは誰も思うまい。

 

 

 

 

 

肩を震わせ笑いを押し殺しながら、TACにドレスを着付けるスタッフのおばちゃん。
鏡の中で徐々に出来上がっていく醜悪な生物兵器の姿を見つめながら・・・やっぱりこんなアホ考えるんぢゃなかったと死ぬほど後悔。いつもこうだ。後戻りできない段階になって初めて冷静になるんだ俺ってば。

仕上げに白いウィッグを被り、ブーケ代わりにヨメが和装で頭に付けていた花型の髪飾りを手に持つ。
もうなんかやたら嬉しそうな顔でウケているヨメに見送られ、衣裳室を後にする。そのまま一人で会場まで移動する。

 

エレベーターへ向かう通路や会場への廊下で・・・仲居さんや他の宿泊客など何人かとすれ違った。
「あらあらあら・・・」
「え?えええええ??」
「ブーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!
(吹)

そのことごとくがその場で噴出。TACが歩いた跡には累々たる屍が築かれていった。
まるでESP覚醒後、会う人間を片っ端から爆死させながら病院内を徘徊する鉄雄な気分だ。

 

会場の扉の前に立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

司会者
「はい、それでは皆様お待ちかね、ドレス色当てクイズの正解発表の時間です!後ろのドアにご注目ください!」

ドアが開け放たれた。スポットライトが正面から浴びせられる。

 

 

 

 

御来場の皆様・・・そして特にお食事中だった皆様。
大変お見苦しいものをお見せして申し訳ありませんでした。

まあ、他ならぬTACの披露宴に参加してしまったわけですから、軽めに車に轢かれるくらいの覚悟は必要です。

 

 

 

この姿のまま、ステージ上にて抽選。
クリーム色の箱に投票していた人の中からたった一名選ばれたラッキーマンは、なんと義弟(シローの弟)よっち君だった。
賞品は5万円分の旅行券である。おめでとう!


一生タカられそーな写真をさんざん撮られ、泣きそうになりながら衣裳室に逃げ帰る。(だったらやらなきゃいいのに)
あらためてお色直しのタキシードに着替え、再入場に備える。

会場ではその間、松さん作製の例のムービーが上映されていた。
いきなり司会から紹介されてかなりテンパった、と彼は後に述懐している。

かなり好評

再入場。
ヨメの赤ドレスはなかなかセクシーだと思うが、TACのこのタキシード・・・貸衣装屋で最初に見たときの第一印象は「なんだかインチキマジシャンみたい」
マジシャンはまあ解るが、インチキは余計だ。

お子様連中かぶりつき。俺ら珍獣

 

このまま各テーブルを巡り、ミカりんの「豆猫」を配り歩いた。

豆猫は9色×10個。それぞれ「勝負運」や「金運」「健康運」などの風水にちなんでいる。
ゴチャ混ぜに入れてある籠の中からTACがテーブルの人数分を適当に取り出して置いていく。誰にどの色が渡るかは神の味噌汁。
でも配り方にかなり偏りがあったようで、たとえば既婚者しかいない我が社の従業員のテーブルには、全員「恋愛運」のピンクばかりが行き渡ったりした。(結婚披露宴の席で不倫を推奨してどーする)

いっちゃんカメラ近過ぎ・・・

 

この後、母のツテでお越し頂いたプロの演歌歌手の方から歌のプレゼントがあったり、友人テーブルの皆と記念撮影とかしたりした。
さて、いよいよ披露宴もクライマックス。オオトリの登場である。


ステージに、マイクを持ったぼっくんとギターを携えたブータンが登場。

彼らのユニット名は「ドリル水色」という。
この日この時のために――この披露宴の席でTACとヨメにお祝いの歌を贈り届けるためだけに急遽結成されたバンドである。もちろん本日デビュー。(多分本日解散)

ぼっくんのMCの後、ブータンがマイクを取る。
「ボクは昨年、ゴミ捨て場で見つけた一本のギターを拾い、TACさんの所へ持って行きました。
TACさんの得意な妖怪の絵を描いてくださいとお願いしたところ、こんな素晴らしいギターに仕上げてくれました。その時、ボクTACさんに約束したんです。

――TACさんがいつか結婚するときが来たら・・・ボクは必ずこのギターを持って駆けつけるよ、と」

 

 

・・・もちろん覚えているさ、ブータン。
まさか本気だとは思わなかったけどな(笑)。

 

 

 

ブータンはぼっくんの同級生ということでTACとも古くからの知り合いである。
幾つものバンドを掛け持ちし、ギターはもちろんドラムや三味線までこなすマルチプレイヤー。作詞作曲も手がけ、自宅には小規模ながらレコーディングスタジオを所有する生粋のアーチストなのだ。(ブータンのHP:LoveCherry
今回彼らが発表するこの歌もブータンが作曲し、ぼっくんが「妖怪百鬼夜号計画」に記された二人の馴れ初めを参考に作詞してくれたという。

ぼっくん
「そりでは聴いてください・・・御二人に捧げます―――”たくさんの歌”

 

 

 

 

『たくさんの歌』

作詞:ぼっくん 作曲:ブータン

 

ああ綺麗な人 透き通る白い肌 今も憶えてる 初めて会った日のことを
あなたが僕に会いたいなんて メールが来たならこれはもう
何か勘違いしたとして 誰が僕を責められよう

この世で誰より大切な人 今海を越え 迎えにゆくよ
北の大地に咲いた花を 照らし続ける太陽になる

たくさん愛を約束しましょう たくさん夢を見せてあげましょう
贅沢はさせられないけど あなたを誰より大切にするから

 

いきなりの告白はあなたを動揺させたろう 僕は海の向こう 遠距離にもホドがあるよね
だけど僕はあなたの 答えを待ち続けたんだ
それはあなたを 心から愛してしまったから

何処にでもある愛じゃなくて 誰でも出来る恋じゃなくて
しかし何よりもっともらしく 命の限りあなたを想う

たくさん手を繋ぎましょう たくさん笑いあいましょう
大切な言葉とメモリーは 僕たちを幸せにするから

 

あなたなりに悩んでいたのも解らずに 僕はあなたを諦めると伝えたこともあったね
でも半年が過ぎ 僕のバースデー
あなたは最高の言葉を プレゼントにくれたんだ

この世で誰より大切な人 今海を越え迎えにゆくよ
北の大地に咲いた花を 照らし続ける太陽になる

何処にでもある愛じゃなくて 誰でも出来る恋じゃなくて
しかし何よりもっともらしく あなたを誰より幸せにするから

たくさんの愛で たくさんの夢で
たっくさんの笑顔で

 

 

 

 

 

・・・こうやってあらためて歌詞を見ると、確かに「妖怪百鬼夜号計画」の内容マンマだなオイ。
しかも最後はダジャレかよ。

でも普通に良く出来た美しい歌詞だと思う。
何よりまず、これは他の誰でもない俺たち二人のことを歌った曲なのである。感動しないわけがない。
ブータンが作ってくれたポップでキャッチーなメロディーに乗せ、ぼっくんの美声に酔いしれた。
本当に、大感動だったのだ。

 

 

 

歌が終わり、幕が降りる。
大トリでよくぞやってくれた!最高のプレゼントだ!!ありがとうぼっくん&ブータン!!・・・・・・と、喜びを噛み締めていると。

 

 

再びスルスルと上がる幕。

ぼっくん
「・・・まだ終わってませんよ?」

ステージ上にはさっきの二人と他にもう一人・・・TAC妹のアゲミが立っていた。
そして3人の頭には、何故かお揃いの卵の殻を模った帽子が。

そう、カリメロである。

実はTAC――幼少の頃、あだ名が「カリメロ」だったのである。
理由は単純にして明快。よーするに目がデカくて色黒、しかも中学時は学ランを着用の上に自転車通学だっため御丁寧に白いヘルメットまで装備していたからだ。

2曲目披露

 

「ドリル水色」本日最後のナンバーは米米クラブのカバー曲「カリメロたくちゃんクラブ」。いろいろと私生活を暴露してくださった。

・・・まあ、ヤツらの事だしあのまま綺麗に終わるとは思ってなかったがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの二曲は、カラオケも含めて後日正式にCDリリースされた。

 

興味のある方は「ドリル水色」のページ参照。


最後のシメは新郎の挨拶だった。

双方の両親と共に一列に並び、マイクを握る。
特に何も考えてなかったが、言葉は自然に出てきた。

「皆さん、本日はお忙しいところ・・・僕ら二人のためにお集まりくださってありがとうございました。

彼女との結婚が決まってからというもの、今までこれっぽっちも興味なかった”夫婦円満の秘訣”なるものを時々人に尋ねたりみたりすることがあります。
そんな時、大抵みんな同じこと言いますよね。”ダンナの方が尻に敷かれてるくらいが丁度イイ”って。

そういう観点から言えば、僕ら二人の場合――尻に敷く方も敷かれる方も素質十分でございます。
これからも是非、二人を生温かく見守っていてくださいますようヨロシクお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――こうして、

数々の笑いと感動とサプライズの連続だった披露宴岐阜場所は無事終わった。

 

いろんな人が、いろんなカタチで幸せをくれた。

ある者は歌で。またある者は踊りで。言葉で、贈り物で、笑顔で、拍手で――惜しみのない祝福の気持ちを届けてくれた。

小道具の製作や動画の編集、または遠隔地からの来訪に――自分の大切な時間を割いてくれた。

その全てが、TACとヨメの二人の門出のために無償で持ち寄られたものだった。

 

 

 

 

ありがとうと言うのは容易い。
でも本当の意味で彼らの気持ちに応える感謝の表し方は一つしかあるまい。

それは、幸せになること。
ヨメを幸せにすること。

 

 

 

 

 

任せなさい。∠( ̄∧ ̄)

とにもかくも、みんな大好きだっっ!!

 

 

 

 

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